日々雑録

☆彫りあがりました★76「麗しの総白檀・日蓮聖人像」

2024/09/25(水) 彫りあがりました

 

 

彫りあがりました。

今回は総白檀です。

 

 

檀像がカウントダウンに入っている中、

本躰と台座ともに白檀材で仕上げる「総白檀」が現実に。

 

2020年に白檀の木取りをし、

その後に、残りの丸太も切ることになり、

その時に座像1寸5分がとれる端材が出ました。

 

それと、これまで確保していた小さな端材を調べますと、

光背の必要のない日蓮聖人像であれば、

本躰と台座(礼盤)共に白檀で作れることに。

 

ちなみに端材端材といいましても、老山白檀の良材です。

 

 

海外製品のことはわかりませんが、

当たり前のように白檀でという時代は過ぎ去り、

 

また、海外製(中国製)のおかげで、白檀の木像があまりに出回り過ぎました。

その辺りとは、我々が製作するのは、似て非なるものと考えております。

 

 

こちらは、完成した礼盤をばらした画像。

海外製のように接着剤でガチガチに固めるのではなく、

ミゾ、ホゾ、ダボ等で、きっちりと固定出来るようにしています。

 

また、接合部には、双方にミゾを作り、

サネと呼ばれる薄板を挿入して接合。より強度を高めています。

 

 

そして、このミゾには格狭間(こうざま)と呼ばれる板が嵌まります。

 

四隅に束(つか)と呼ばれる短い柱が嵌まり、

その束にもミゾがあり、こちらに板が嵌まります。

ただただ、重ねて、

ただただ、接着しているものとは違うわけです。

 

 もちろん、全体のバランスや、面取り、鷹の羽のラインなんかも

見て頂けると嬉しい限り。

 

・・白檀で台座を作ることが、ほんと稀で、少し熱くなりすぎました。

 

 

それでは、日蓮さんも観て頂きましょう。

 くるっと一周。

 

 

 

 

 

 

 

 

座像1寸5分というてますが、像高で1寸8分。

画像で見る限り、その小ささを感じさせません。

 

 

 

とは、いいましても、

 

高さ60㎝ある上置き仏壇に安置してみますと、

 

全く問題なく。

上置き仏壇には丁度良いサイズです。

 

 

こちらは、受注製作ではないので、

しばらくは、ご縁があるのを待つことにします。

 

 

 

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