日々雑録
ブツネタ468「須弥壇の納入完了★」
2021/07/28(水)
ブツネタ
前回に搬入について熱く語らせて頂きました。
2階にさえ上げれば、その後は人数さえいれば何とかなります。
少しでも軽くしようと、上下框の錺金具は打たずに運び込んで、
現場にて金具打ち。
それが済めば、下から順に重ねていきます。
天板までを重ねれば、内側から上下框を固定し、
中心に須弥壇を安置すれば、
最後に高欄を付けて完了です。
唐様須弥壇
正面三間造り 框幅10尺5寸
格狭間に宝相華唐草彫刻入り
総蝋色研ぎ出し仕上げ 部分石目肌変わり塗り研ぎ出し仕上げ
銅地毛彫り本金メッキ金具打ち
蝋色の鏡面と、マットな石目肌のコントラストが良い感じで仕上げられました。
箔彩色の彫刻も良いアクセントになったと思います。
そもそもの木地の造り、バランス。
そして、漆塗り以降の加飾による全体の調和。
これら全てが足を引っ張ることなく、お互いを引き立て合えれば良い品が完成します。
良き仕事、良き職人に恵まれました。感謝。