仏壇は「手の技」の集大成。
多くの匠たちに支えられています

仏壇は「手の技」の集大成。 多くの匠たちに支えられています

 

技の結晶

 仏壇づくりの工程はきわめて複雑で、それぞれの工程に専門の職人がいます。その数約40以上。言葉を変えれば、ひとりの職人が一生にひとつの工程しか極められないほど高度で繊細な技が、仏壇には凝縮されているということなのです。

 仏壇づくりには大きく分けて「木地づくり」「木彫り」「漆塗り」「箔押し」「蒔絵」「彩色」「錺金具」「金属工芸」「仏像彫刻」の9つの部門があります。各分門の職人たちは、それぞれに伝わる伝統の技と知恵を、仏壇づくりに注ぎこむのです。

 ひとつの仕事に多くの職人が関ることになれば、全体をまとめるプロデューサーが必要になってきます。それが、「商部」と呼ばれる人びとです。商部は仏壇の全体的なイメージを企画し工部に依頼。完成した各部分を組み立て、仏壇の形にします。

 この工部と商部によって成り立っているのが、私たち仏具商の世界です。

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