日々雑録

ブツネタ447「木製吊灯篭の納入」

2020/03/28(土) ブツネタ


昨年12月にご紹介しました木製吊燈篭を先日納入させて頂きました。



ブツネタ444「木製吊灯篭の木地完成☆」



吊灯篭といえば、その大半が真鍮や銅の金属製が多いことと思います。

それらと比べると木製はどうしても高額になってしまいます。


毎回思うのですが、どうにかしてコストを抑えられないか・・。

結局のところ、毎回費用を絞っている中、



材料費や人件費、消費税が上がっているので、前回値で製作することも
非常に難しいのが現状です。




今回は露盤までで高さ9寸という大きさで、比較的小さいほうではありますが、



小さいから逆に手間がかかる、そのような大きさです。


特に
この菱格子は、
木地師も塗師も箔押師もなかなか厄介なパーツです。





この菱に組んだ格子が、最大の特徴ですので、


コストを抑えるのであれば、
この格子の仕様を替えることも可能ではあります。





あと、屋根に付く蕨手もそうです。

この蕨手のない屋根でも成り立ちはしますが、



この蕨手が付くことで、一気に存在感が増しますので、

弊社ではこの造りにこだわりを持っています。


六角の場合は1対で12本。

この蕨手を水に浸けて、屋根の形状に合わして成形します。


とにかく、弊社の木製吊灯篭は、とにかく手間の要るお仕事になります。




木地は12月の段階で完成していたのですが、
説明しきれなかったので、追記いたしました。






この写真は塗り上がった段階。

下地を塗って、研いで、漆を塗り上げ・・



塗り上がったら、仮組みをするわけですが、


刃物やサンドペーパーを使っての作業が必要になります。




岩彩色をした連子棒に、連子棒が入るミゾに多少の下地や漆が付いていて、


それらを除去し、取付けているところです。




こういった各工程が完了した後に、

我々がチェックすることが毎回必要になってきます。



一つのアイテムを作るのに、10件近くの職人の手に渡り、


各工程に指示及び確認することが我々の大事なポジションになります。


金箔が押し終わると、



火袋には和紙を張り、錺金具を取付け、組み立てて完成になります。









このように設置いたしました。






上部の連子透かし、菱格子の火袋は和紙張り、下部格狭間にはワーロン紙張り、

底部には乳半のアクリル板を取付けています。

灯りがもれる箇所が多く、灯篭としての役割は果たしてくれるはずです。


灯りの役目と荘厳する役目を兼ね備えた吊灯篭の存在感は大きいです。


仏縁に感謝。

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