日々雑録

ブツネタ489「久しぶり☆幢幡の納品」

2023/09/20(水) ブツネタ

 

幢幡のご依頼を頂きました。

 

久しく幢幡の製作はしていませんね・・。

 

過去に幢幡製作の投稿もしました。

 

ブツネタ279「幢幡(どうばん)製作中☆」

ブツネタ282「幢幡に盛上げ(もりあげ)」

ブツネタ300「幢幡☆箔押し~完成まで☆」

 

この投稿の幢幡は、丈6尺程だったように記憶しています。

 

 

 

さて、今回は

 

丈9寸。

 

そうです。9寸です。

 お仏壇用の幢幡です。

 

 

 

お仏壇用の幢幡は、弊社ではなかなかご縁がなく、

こちらからお勧めすることも、なかったように思います。

 

 

今回は、

仏壇内に吊ってある既存の幢幡に「南無阿弥陀仏」の名号を入れたいとのご依頼があり、

既存の幢幡には文字入れのスペースがなかったため、新たに幢幡を用意することになりました。

 

幢幡、できれば自社で製作してみたかったのですが、両目が¥になることが必至ですので、

樹脂製のものでのご提案となりました。

 

さて仏壇用の幢幡、初めて仕入れてみましたが、素直な感想は、

樹脂製とのことですが、よく出来ていますね。

本体自体はバランスよく出来ています。

 

ただ、仕入れのものをそのまま納めるのも芸がないので、少しアレンジ。

 

瓔珞を吊るヒートンが大きくて格好が悪いので、

こちらは、金メッキをしたベビーヒートンに取り替えました。

 

左が取り換え前。右が取り換え後。

これは替えるべきです。

 

あと、八葉の木彫を用意して、漆塗って金箔を押して、

幢幡下部(下幡)の底に取り付けました。

幢幡のチラリズムです。チラッと八葉が見える感じです。

 (ちなみに寺院用の幢幡では、八葉彫りを付けることがあります。)

 

 

さて、今回のポイントとなる六字名号は、

寺院用の幢幡のように文字を立体的に見せたかったのですが、

さすがに小さすぎて不可。

せめて、御本山の幢幡の文字に似せて、青の漆字で書くことにしました。

 

 

 

フリーで描くと字に ばらつきが出るので

写し字で統一するように書きました。

 

 

 

そして、幢幡の取り換えを機に、

吊燈篭は茄子型、瓔珞は透かしラピス繋ぎのものに交換させて頂きました。

 

 

 

 数年前に阿弥陀三尊像の製作及び修復のご縁を頂いてから、

ブツネタ446「阿弥陀三尊像の納入」

 ブツネタ458「高欄の塗替えと木製仏器台製作」

定期的にアップデートされておられます。

 

 

アップデートしてよりよく演出していく、

そのお手伝いをさせて頂けるのは非常に有難いことです。

 

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