日々雑録
ブツネタ360 「お東の木仏点検受けてきました。」
2014/04/22(火)
ブツネタ
阿弥陀如来像。
こちら、お東。大谷派のご本尊です。
お身丈は立像5寸。
白檀材で彫り上げ、截金を施していました。
光背は、お東でのみ使用される菖蒲巻き。
台座は、ご本山型と呼ばれる六角の蓮華座。
希少希少といいながら、
檀像のお仕事、何とかやってきています。
一回一回のご縁を大事に、
仏師さんも毎度の事ながら、丹念に彫りあげ、
截金師さんも、丁寧なお仕事を心掛けてくださります。
台座光背に関しても同じです。
仏壇が小型化の傾向が多い中で、
こういった段数の多い台座を製作させて頂くことは、
大変ありがたいことです。
木地/彫刻/漆塗り/金箔押し/彩色/カザリ金具
この台座光背で、6工程。 組立てを入れれば、7工程に渡ります。
その工程の中には、若手の職人が手掛けることもございます。
より良い仕上がりを目指すため、
そして、5年後10年後に京都で良い仕事が出来るように、
そういった仕事を回せることが、非常に大事で有難いのです。
さて今回のお仕事は、ご本山(東本願寺)のお木仏点検もお受けになられました。
点検を通ると、このような証書が授与され、
ご本尊の足ホゾに御門主印が押されます。
ブツネタ96 「木仏お裏点検 ~お東の場合~」