日々雑録
ブツネタ20 「耳+糸+糸+丱は?」
2008/02/29(金)
ブツネタ

柱や壁に相対して掛けられる細長い書画の板。
柱聯(ちゅうれん)ともいいます。
欅の擦り漆のものが一般的です。
寺院仏具としては、規模の小さいものですが、ちょっと手間の要る仕様でしたので「日々雑録」でご紹介。
この聯、木地師・塗師・蝋色師・彩色師・蒔絵師 と完成までに5名の手に渡りました。それぞれが重要な工程となります。
各工程の説明はこちら
この聯の特徴は、隅木瓜【黒矢印】 と地すき箇所の浮き面【赤矢印】。
浮き面には朱漆を塗り、黒塗り箇所は蝋色を施し、地すき部分に岩緑青を蒔いて、本金で文字を描く。
なかなか神経のいる仕事。職方さんも頑張ってくれました。
ブツネタ19 「火焔光背」
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