日々雑録
ブツネタ489「久しぶり☆幢幡の納品」
幢幡のご依頼を頂きました。
久しく幢幡の製作はしていませんね・・。
過去に幢幡製作の投稿もしました。
この投稿の幢幡は、丈6尺程だったように記憶しています。
さて、今回は
丈9寸。
そうです。9寸です。
お仏壇用の幢幡です。
お仏壇用の幢幡は、弊社ではなかなかご縁がなく、
こちらからお勧めすることも、なかったように思います。
今回は、
仏壇内に吊ってある既存の幢幡に「南無阿弥陀仏」の名号を入れたいとのご依頼があり、
既存の幢幡には文字入れのスペースがなかったため、新たに幢幡を用意することになりました。
幢幡、できれば自社で製作してみたかったのですが、両目が¥になることが必至ですので、
樹脂製のものでのご提案となりました。
さて仏壇用の幢幡、初めて仕入れてみましたが、素直な感想は、
樹脂製とのことですが、よく出来ていますね。
本体自体はバランスよく出来ています。
ただ、仕入れのものをそのまま納めるのも芸がないので、少しアレンジ。
瓔珞を吊るヒートンが大きくて格好が悪いので、
こちらは、金メッキをしたベビーヒートンに取り替えました。
左が取り換え前。右が取り換え後。
これは替えるべきです。
あと、八葉の木彫を用意して、漆塗って金箔を押して、
幢幡下部(下幡)の底に取り付けました。
幢幡のチラリズムです。チラッと八葉が見える感じです。
(ちなみに寺院用の幢幡では、八葉彫りを付けることがあります。)
さて、今回のポイントとなる六字名号は、
寺院用の幢幡のように文字を立体的に見せたかったのですが、
さすがに小さすぎて不可。
せめて、御本山の幢幡の文字に似せて、青の漆字で書くことにしました。
フリーで描くと字に ばらつきが出るので
写し字で統一するように書きました。
そして、幢幡の取り換えを機に、
吊燈篭は茄子型、瓔珞は透かしラピス繋ぎのものに交換させて頂きました。
数年前に阿弥陀三尊像の製作及び修復のご縁を頂いてから、
定期的にアップデートされておられます。
アップデートしてよりよく演出していく、
そのお手伝いをさせて頂けるのは非常に有難いことです。