仏具商ではなく、仏具匠の心で。
京仏具の誇りを伝えたい

仏具商ではなく、仏具匠の心で。 京仏具の誇りを伝えたい

 

京仏具とは

 日本で名実ともに最高とされる京都の仏壇・仏具。「京仏商谷口」は、その製作を長年にわたり行ってきました。ご家庭用の仏壇から、寺院の荘厳仏具までを創作し、仏像(木仏)の製作・修復も手がけているのが、「谷口」の大きな特徴です。

 古都・京都は仏教文化の都。歴史ある大寺から小さな草庵に至るまで、様々な寺院が点在しています。それらの寺院や各家庭の需(もと)めに応じて、京仏壇・京仏具は発展してきました。 

 京都で本格的な仏具の製作が始まったのは11世紀頃。優雅な作風と寄木造の開祖として知られる仏師・定朝が、七条に仏所を設けたのがその始まりと言われています。その後、江戸時代の宗門改めにより、各家庭に仏壇が安置されるようになり、京都の仏壇・仏具の生産は本格化していきました。

 以後、現在に至るまで、京都は仏壇・仏具の一大産地であり続けました。しかしそれは、単に生産量だけを意味してはいません。“技術の高さが京都は違う”それこそが京都の仏壇・仏具の真骨頂です。

 宗派によって様式が異なる仏壇・仏具は、大量生産ができません。しかも木工・金工・漆工など、あらゆる技術をもった職人たちがつくりあげる総合芸術であるため、どこででも職人が育つというわけにはいかないのです。最高の仏壇・仏具は、職人の町・京都でしかつくることができません。そしてそのことは、各地の得意先様からわざわざ京都の私たちの店にご依頼を頂けることからも、よくわかります。

 私たちは先人たちが築き上げてきた名声に溺れることなく、ますます気をひきしめて仏壇・仏具の製作に携わっていきたいと考えています。

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