日々雑録
ブツネタ394「おそろしき中尾宗貞」
2016/04/22(金)
ブツネタ
お世話になっているご住職様より、大層な、三具足をお預かりしました。
驚愕です。
別世界です。
リア・ディゾンを初めて見た時以来の衝撃です。
特に香炉の象が凄いんです。
チベット色を感じさせるこの象、装飾が素晴らしい。
まさか、まさか、
やはり、中尾宗貞製★
過去にもブツネタで登場しました。
ブツネタ176「おそろしき輪灯」
この時の輪灯も衝撃でしたが、
実は今回の三具足と輪灯、いずれ同じ場所に飾られるとか★
非常に良い色が出てはいるのですが、
輪灯との調和もあり、漆の色付をすることになり、
今回私どもの手元にやってこられました。
中尾宗貞製の仏具は、時折目にしますが、
江戸時代の方であることはわかっているのですが、
全く情報がなく詳細はわかりません。
この箱の銘書きでは、
坂府ということで、大阪の方だったようですね。
鬼面の足は、中尾宗貞さん製ではよく見る感じですが、
それぞれが六角で、唐草の透かし彫りは、鳥も表現されています。
我々の仕事は、いいもの、ほんまもんを知ってるか、ということが
大事になってきます。
ここまでの具足は先々目の当たりにすることはないでしょう。
非常に有り難い有意義な機会となりました。