日々雑録
OTERA★DE2 桂・地蔵寺 京都六地蔵めぐり8/22・23
2018/08/12(日)
OTERA★DE
お盆が過ぎれば、地蔵盆。
京都では8月中旬から下旬にかけて、
子供の無事安全成長を願う地蔵盆が催されます。
その地蔵盆は、
今回ご紹介する「六地蔵めぐり」に由来すると言われています。
「京都六地蔵めぐり」
毎年8月22日と23日の2日間、
と言われる京都の旧街道に安置された六体の地蔵尊を巡拝して、
無病息災や家内安全などを願う800年続く伝統行事です。
六体の地蔵尊は、以下の6つ。
伏見地蔵(大善寺)
鳥羽地蔵(浄禅寺)
桂地蔵 (地蔵寺)
常盤地蔵(源光寺)
鞍馬口地蔵(上善寺)
山科地蔵(徳林庵)
↑ 桂・地蔵寺 ↑
各寺で「お幡(おはた)」と呼ばれるお札を授かり、
お幡を護符として家の玄関や軒に吊るすと厄を祓い、
福を呼ぶと伝えられています。
桂地蔵の地蔵寺さんには、毎年前日に準備に伺っています。
ちなみに私の担当は、三宝の御供えのセットです。
米、かんてん、高野豆腐、ジャガイモに湯葉。
湯葉がお子様ランチの国旗みたいで面白いです。
昔からこの祀り方だそうです。
桂地蔵さんでは、寺周辺に夜店が並び、
22日の夜には演芸大会が催され大勢の参拝客で賑わいます。
夜の本堂は厳かで素敵。
お昼とは全く違う雰囲気です。
桂地蔵は、
平安時代初期に、小野篁(おののたかむら)が一度息絶えて明度に往き、
生身の地蔵尊を拝してよみがえったのち、一木より刻んだ六体の地蔵菩薩
の1つであると言われています。
また、半丈六の桂地蔵は木の最下部をもって作られたため、
他の五地蔵菩薩と比べると大きく、そこから「姉井地蔵」と呼ばれています。
お地蔵さんの両横の吊灯篭の存在感が◎ (自画自賛)
京都六地蔵めぐり
8/22、8/23
桂・地蔵寺
京都市西京区桂春日町9
阪急「桂」駅東口から徒歩3分
【追記】
22から23日にかけては夜通しでやっておられます。
いわゆる“オール”ですね。
お寺の方々は不眠不休です。今年の暑さは一層堪えますね。
ご自愛ください。
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