日々雑録
仏像修理のハ・ナ・シ27『指の修理』
2009/02/17(火)
仏像修理の話
修理の中で多いのが、
指の欠損。
仏壇のご本尊、阿弥陀如来像でいいますと、
上げ手(右手)の指の損傷が最も多いでしょうか。
例えば、この仏さん
立像5寸の阿弥陀さんですが、
中指が縦に裂けてしまって・・・
薬指の指先にも損傷が見られます。
立像5寸ですから、指になるととても繊細。
取扱いには十分注意が必要です。
修理としては、
損傷部分を新しく補い、
新補部分に金箔をつくろって、
乾いてから、人工の時代色(古色)を補います。
修理としては以上ですが、
指や手首の損傷もさまざまです。
過去にご紹介した指や手首の補修もご紹介しておきます。
ブツネタ8 「てっ・・手首が。でも惚れ惚れ。」
ブツネタ25 「この指と~まれっ」
修理のハナシⅤ 『基準寸法に合わせた改造③』(全5回)
あなたのお家のご本尊は大丈夫ですか・・・?
記事一覧|仏像修理の話
- 10/03/06仏像修理のハ・ナ・シ32『制作当初の状態』
- 09/07/17仏像修理のハ・ナ・シ31『光背の損傷』
- 09/07/01仏像修理のハ・ナ・シ30『仏手の新補&続・耳の損傷』
- 09/04/02仏像修理のハ・ナ・シ29『耳の損傷』
- 09/03/21仏像修理のハ・ナ・シ28『仕様変更した復元修理』
- 09/02/17仏像修理のハ・ナ・シ27『指の修理』
- 08/08/06仏像修理のハ・ナ・シ26『維持修理と復元修理③』(全3回)
- 08/08/05仏像修理のハ・ナ・シ25『維持修理と復元修理②』(全3回)
- 08/08/04仏像修理のハ・ナ・シ24『維持修理と復元修理①』(全3回)
- 08/04/25仏像修理のハ・ナ・シ23『基準寸法に合わせた改造⑤』(全5回)