日々雑録

【niceですね!25 ~玉椿・拭き漆・春日型厨子~】

2011/03/29(火) ナイスですね






さて、今日は少し珍しい厨子をご紹介します。







戸丈7寸の小型の春日型厨子。


そして三方扉です。





均整のとれた春日型厨子。


今回特筆すべきなのが、材質。




このお厨子は、






この材で制作してもらいました。

この材は、玉椿。



香合では、玉椿はなかなか好評でした。

【niceですね!⑭ ~玉椿・虎斑香合~】



虎斑(とらふ)、銀杢(ぎんもく)が特徴の玉椿。

光の加減でキラキラ輝くのが個性的な材です。



香合では、木地仕上げで制作しましたが、

今回は拭き漆で仕上げました。






扉や向板に虎斑がきれいに出ています。





通常、厨子などの仏具の多くは、

下地を施し、色漆を塗り、金箔を押すなどして仕上げることが大半。




ただ、一般在家の方の場合、

そういった仕上げの厨子は、意向に合わないという声をよく聞きます。




銘木で制作し、その独特な杢目を生かし、

木の温もりを感じることが出来る。


そして、

一般には流通しておらず、良い仕事がされたモノ。


そんな拘りを持たれる方もおられます。








材を選りすぐり、

時間を掛けて制作。




大量生産は出来ません。




材も貴重なので、同じものは出来ません。





そういったものを

少しでも提供できればと日々考えております。




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