日々雑録
ブツネタ377「金具の墨差し」
2015/06/13(土)
ブツネタ
カザリ金具の仕上げ方法で、墨差し(すみさし)というのがあります。
魚々子彫り(ななこぼり・・・魚の卵のような細かい円を鏨で打ち込む)の部分に
墨を塗ってコントラストをはっきりさせて、
唐草等の文様を華麗に魅せる技法とでもいいましょうか、
弊社では墨差しを進んで推奨することは致しませんが、
もちろんご要望があれば手間をかけて製作をいたします。
過去に墨差しに触れたのは1回のみ。
仏具修理のハ・ナ・シ2 『拘り満載の卓修理』
この卓の墨差しは細かすぎてシビアでした・・。
さて、今回も墨差しのお仕事が入りました。
メッキが仕上がり、さてここから墨を入れていきます。
このように文様が明確になり、
金と黒のコントラストで華麗な仕上がりとなります。
子供の頃にやった塗り絵と大きな違いはないものの、
失敗ができないので、ただ丁寧に、新調に・・。
それなりに時間はかかります。
集中力が途切れたときは、塗り絵をしてリラックス。