日々雑録
仏像修理のハ・ナ・シ7『弘法大師像の復元修復②』(全5回)
2007/11/13(火)
仏像修理の話
前回より続き…
さて、復元修復のご説明にまいりましょう。
お像の損傷状況としては、摩損や彩色の剥落、木寄せ箇所の遊離が見られました。遊離は、木寄せ各箇所に見られます。特に虫喰い等の被害は見られない様です。傷みの程度としては比較的軽い状況でした。
第一段階として、ご洗浄を行います。薬品を使用せず、湯水で彩色や下地を落とし、木地の状態に戻します。
接着剤は膠、下地は胡粉地でしたので、解体作業は順調に進みました。
水に浸ける時間は極力短く、乾燥は陰干しで。
乾き次第、木地の補修にかかります。
次回は木地補修と下地工程をご説明いたします。
写真上:洗浄中
写真下:解体後
次回へ続く…
記事一覧|仏像修理の話
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