日々雑録

仏像修理のハ・ナ・シ34『修理か…新誂か…②』(全4回)

2010/04/13(火) 仏像修理の話




光背は復元修理・・



台座は新誂・・



前回からの続きです☆






木地師さんに木地を制作してもらって、


座彫り師さんに、この木地に彫刻を施してもらいました。








当方では、八角座の古代型と読んでいる定番の型です。






損傷著しかった既存台座は修復ではなく、

新誂することとし、高さだけは既存台座に合わせ、





目の高さは変わらないように。


台座の形状は、あくまでも当方の好み・・。

もちろん施主様側の了解の上で、制作させていただきました。





さて、光背の方はというと・・・





漆箔と下地の層を除去して、

木地の状態に戻してやります。






水に浸けて下地を浮かせ、

木寄せ箇所(接合部)も解体させて、






木地修理を施して、






台座に固定。

バランス良くおさまりました。




このあと、台座には金具を打ちますので、

錺師さんで型を取ってから、塗師さんの手に渡ります。



次回は、こちらに立たれる阿弥陀さんの登場です。




次回☞修理のハナシⅩⅢ 『修理か・・・新誂か・・・③』(全4回)

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