日々雑録
仏像修理のハ・ナ・シ10『弘法大師像の復元修復⑤』(全5回)
2007/11/16(金)
仏像修理の話
前回より続き…
簡単ではありましたが、弘法大師像の復元修復のご説明をさせて頂きました。
『復元修復』の特徴として、そのお像を完全に修繕するために、過去に施された彩色や金箔、下地などを洗い落として木地の状態に戻すという特徴は認識して頂けたかと思います。
その点で『現状維持修復』と大きく趣旨が違ってくるのも分かって頂けたでしょうか。『復元修復』で古色仕上を施したところで、『復元修復』には変わりありません。
大きく分けて「復元」と「現状維持」の修復方法を挙げました。
どちらの修復方法も各々に利点があり、どちらの修復方法が良いかというのは考え方次第です。
どの修復方法が、最も適当かを熟慮し、修復方法を決定することが修復するにあたって、始めの一歩になると考えます。
写真上:修復前
写真下:修復後
修理のハナシⅢ 『お木仏の局部修復』
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