京都市西京区の京仏具匠、京仏商谷口。寺院・在家用の仏像、寺院荘厳仏具から仏壇まで製作・修復いたします。

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日々雑録
京都には熱い思いを抱いた職人たちが大勢います。この日記を通して“ものづくりの心”を少しでもお伝えできればいいな、と思っています 専務取締役 鶴島 義允

仏像修理のハ・ナ・シ3 『お木仏の局部修復 (全5回)

2008年02月16日(土)
以前、このブログで、手首が誤って取り付けられた阿弥陀像を取り上げました。珍しい取り付け方ではありましたが、こういうのはよくあること。

お木仏の様々な損傷・・・それが人為的なものであったり、工法上や環境面によるもの、害虫によるもの等、原因は様々です。

まさに千差万別のお木仏が我々の元にやって来られます。

今回、ご紹介するお木仏もある部分に不具合が生じて、修理の手を入れなければならなくなりました。

それが、この十二神将像。シリーズでご紹介します。

見てのとおり、何か不気味・・・目がありません・・。

原因は明らか。玉眼の固定が甘かったんですね。時間の経過で膠の接着が緩んで取れてしまっています。

こうなると、お顔の木寄せ箇所を離して、改めて内部より玉眼を取り付けなければなりません。

でも、同じような症状が、他の神将像にも見られます。
まだ玉眼が取れていない神将像も、その症状の危険性があります・・。


修理方法として、全身を木地の状態まで戻す復元修復なら、迷うことなく水に浸すのですが・・・

今回のご依頼は、その玉眼だけを何とかしたいというご依頼★

幸い、この神将像、胴体と頭部が別材の、いわゆる差し首の工法をとっていましたので、頭部のみの修理となりました。


《この神将像の差し首で、なかなかおもしろい事実が判明。後に紹介します。》
不安定なものを含む7躯を修理することになり、次回より、その工程をご紹介します。


次回へ続く…