日々雑録
掛軸修理のハ・ナ・シ3 『明治後期・大谷派両大師軸修理他』
2015/01/09(金)
掛軸修理の話
前回の『掛軸修理のハナシ2』を踏まえて、
修理事例をご紹介いたします。
真宗大谷派の御両脇・御両大師の絵像です。
こちらは親鸞さん。
そして、蓮如さん。
肉筆・手描き。 丁寧に描かれていますね。
そして、裏書きも残されていました。
親鸞さんの裏書き。
明治44年。
かたや蓮如さんの裏書きは・・。
こちらは大正2年。2,3年の違いがあるんですね。
面白いケースかもしれません。
金具のほうは今回の再利用。
修理してメッキ替えを施します。
そして修理後がこちらになります。
正絹緞子で中縁を本金の八藤紋で表装しました。
まずは親鸞像。
次に、蓮如像です。
しかし、この2,3年の時差は何だったのかきになるところです。
あと、もう1点ご紹介します。
お題目のお軸ですが、かなり傷んだ状態でお預かりしました。
裂地にまったく力が無く、手に取るだけで傷みが進む状態・・。
こちらはだいぶ端折りますが、
修理後はこちらです。
今回は、2点修理例をご紹介いたしました。