日々雑録
ブツネタ248 「台座の中の新聞紙」
2011/08/16(火)
ブツネタ
現在、ご修復のご拝命を受けております台座光背です。
木地修理が完了し、漆塗り工程に進んでおります。
修復内容は、改めて“修理のハナシ”でご紹介いたします。
さて、話は替わって、本日甲子園ではベスト8が出揃いましたが、
試合帰りの作新学院のバスと遭遇しました。
作新学院とは、高校時代に一度だけ練習試合をしたことがあり、
それだけなんですが、少し親近感を持っています。
今日は滋賀の八幡商業に勝ち、
次は奈良の智弁学園と近畿勢との対戦が続きます。
そんな中、先程ご紹介した台座ですが、
葺蓮華(ふきれんげ)の下の敷茄子(しきなす)は透かし彫りになっていまして、
その裏側には、金箔が押された薄板が入っていて、
その薄板を押さえるのに新聞紙が使われていました。
修理に際し、その新聞紙を取り出し開けてみると、
昭和41年8月15日の京都新聞。
今から45年前の新聞ですが、
それは、45年前に制作されたものであるということの証し。
制作時期は、修理前から明確になっていましたが、
もし制作時期が不明で、記録書き等も無い場合は、
こういった新聞がヒントになるかもしれません。
・・で、その記事は、
スポーツ面で夏の高校野球が掲載されていました。
桐生VS広島商業の試合が大きく掲載されています。
ぶれてしまって見にくいですが、
1番ショートの三村くんは、広島の三村元監督で、
8番ピッチャーの山本くんは、元・阪神の山本和行さん。
ちなみにこの年は、中京商業(現・中京大中京)が優勝。
今年はどこが優勝するのでしょうか・・。