日々雑録
ブツネタ137 「大切な時間」
2009/12/20(日)
ブツネタ
京仏壇の修復をご拝命を受け、先日得意先様に納めてきました。
写真は、仕立てている段階の写真です。
仕立ては、当社事務所奥にある工房で行いますが、
完成して先方にお届けする前に、蝋色師さんと箔押師さんが当社までやってこられました。
その目的は、 「仕上がりを見てみたい」 というもの。
漆塗りが上がれば、蝋色。 蝋色が上がれば、箔押し・・・というように
京都では全ての工程が分業化されていて、
最終の工程が完了後に、仕立て(組立)をして完成に至ります。
ですから、各職人さんは完成した状態を見ることが意外と少ないんです。
そこで、完成の姿を見にやってこられたわけです。
完成を見て、どのような仕上がりかを再確認。
職人さんにとっても、今後の参考になるのであれば、こちらにとっても大きなプラスです。
そんな職人さんの思いは非常に嬉しいことですし、
その場での会話のひとつひとつが勉強にもなったりします。
自分にとって、とても大切な時間です。