日々雑録
☆彫りあがりました★61「智証大師・円珍像」
2015/07/13(月)
彫りあがりました
彫りあがりました☆
今回で2度目となる智証大師・円珍像の製作。
1度目は、製作事例にもご紹介しております。
製作事例:檀像 智証大師〔円珍〕像(座像2寸5分)
今回のお仕事は、
1度目の円珍さんとは少し形容を変えてのご依頼です。
お客様のご意向は、
こちらの絵像の円珍像の頭の形。
円珍さんの頭は特異な形をしているのはご存知の通りですが、
この絵像は、この上ない卵型の頭をしてはります。
さて、どのように仕上がるのか・・。
今回のお仕事は、座像身丈2寸3分。
2寸5分のご本尊に対して、少し小さくしました。
材質は、
お像を榧(かや)、礼盤を尾州桧で製作。
共に、尾州桧で製作しても良いのですが、
淡黄色の榧にすることで、コントラストが出て、お像の存在感が増します。
また榧は、白檀に代わる材として、昔から仏像彫刻には用いられています。
独特の芳香も特徴的です。
では、彫り上がりの写真です。
絵像をもとに製作した榧の円珍像。
なんとも言えぬ卵型の頭が良い感じです。
このあとに、
瞳と眉毛を描き、唇に淡く紅をいれます。
仏壇内に安置されますので、
高欄で隠れないように礼盤は少し高めに作っています。
では、開眼彩色後です。
頭頂を撫でたくなってしまいます・・。
図像のイメージと立体を彫り出すのと、どこまでイメージを合わせれるかが
難しいところでもありますが、違和感無く仕上がりました☆
また、開眼の彩色は、今回僅かではありますが、最低限度描かせて頂きました。
開眼彩色を入れるか入れないかで、雰囲気は全く異なってきます。
失敗が許されないので、僅かであっても大変な工程となります。
ニワトリの卵よりも、ウズラですかね・・。
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