日々雑録
仏像修理のハ・ナ・シ42『座像5寸の阿弥陀像③』(全5回)
2011/08/11(木)
仏像修理の話
ブツネタ239『いかんせん修理』
修理のハナシⅩⅧ『座像5寸の阿弥陀像①』
修理のハナシⅩⅧ『座像5寸の阿弥陀像②』
の続きです。
木仏も台座・光背も木地修理が完了し、
漆箔の工程に移りました。
まずは、台座・光背から。
台座の地擦りのみ朱漆塗りとし、
他は全て、箔下漆を塗り上げ、次工程で金箔を押します。
光背の背面には、布を張って補強。
あと、頭光の八葉には記録彫りがありましたが、
埋めることなく仕上げました。
そして、木仏・阿弥陀如来像。
前回にも少し触れましたが、今回は“肩つぎ”工程の前編をご紹介します。
全体的に漆が塗られて黒く姿を変えた阿弥陀像。
ですが、右肩のネズミ色部分は、まだ下地の段階です。
ネズミ色ですが、こちらは胡粉下地。
意図的に胡粉に墨を混ぜてあるのでネズミ色となっています。
下地の段階であるのと共に、
この段階では下の写真のように右腕と胴体はまだ接合されていません。
接合してしまった後では、
物理的に金箔を押すことのできない
◆右肘から両手首の下側◆
◆印相を結ぶことにより隠れてしまう結跏趺坐(けっかふざ)部分◆
◆右腕の内側◆
に、先に箔押し工程を施し、
接合をした後、下地のままとなっている右肩部分を仕上げます。
次回は、肩つぎ工程の後篇をご紹介します。
記事一覧|仏像修理の話
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