日々雑録

仏壇修理の話1『京仏壇(板内1尺6寸/西派)』

2009/09/29(火) 仏壇修理の話



京仏壇の修理をご拝命いただきました。


初代の祖父の代に納めさせて頂いた、

しかも祖父が初めて手掛けた京仏壇だったようです。




京都でお仏壇を制作するには、予算面で非常に厳しいのが現状。

ですが、何とか全ての工程を京都の職人さんによって仕上げることが出来ました。


まずは、解体と錺金具の取外しから始まり・・・







塗り替える部分の洗浄をします。



洗浄が終われば、組み立て直して、



損傷部等を確認し・・・



木地を修理。部分的に交換が必要な箇所も出てきます。



彫刻や高欄などのは、塗り膨れてしまうので、



下地を除去する等の処理をします。



・・・で、塗師さんに渡り~

蝋色師さんに渡り~

箔押師さんに渡り~

蒔絵師さんに渡り~

彩色師さんに渡り~


すべて分業ですので、それぞれの工程の職人さんの手に渡り、

職人さんの技術を終結したものを一手に集めて、やっと仕立てになります。







そしてそして・・・やっとの思いで完成。










今回の修理期間は約7ヶ月・・。 

他のお仕事の絡みもあったのですが、
これは、ちょっと時間が掛かりすぎです・・・。

たっぷりの猶予を頂けた事が幸いでした。



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