日々雑録

ブツネタ332 「御開山厨子・須弥壇の納入」

2013/05/25(土) ブツネタ



浄土真宗 西本願寺派の寺院様に

御開山厨子・須弥壇をご納入させて頂きました。










木地段階はこんなでした。



木地が仕上がった後、

彫刻、漆塗り、蝋色、金箔押、彩色、錺金具と工程を経て、

最終、金具打と組立て・・

長い工期をかけて、ようやく納入。

やはり、納まるまで落ち着かないものです。











今回のお仕事では、厨子の彫刻を箔彩色仕上げとしました。

ワンランク上の仕様となります。

脇袖は、牡丹に鳳凰。

金箔の上から淡く彩色することで、

彫刻が浮き出て鮮明になり、丁寧に彫り上げた甲斐のある仕上げです。





前回、紹介できなかった須弥壇も無事に納まりました。




腰の牡丹に唐獅子などのメインの彫刻以外に、






小足や高欄の若葉、受蓮に彩色が入ることでより立派に。






非常に良いお仕事が出来ました。



量産品でない、オーダーメイドであるからこそ、

オリジナルな仏具が出来上がります。


良い意味で他とは違う、

京都で制作させて頂けるご縁に感謝し、

価格以上の思いや拘りを込めて制作させて頂いています。






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