日々雑録

仏壇修理の話5『京仏壇(板内2尺7寸/浄土)②』(全2回)

2012/08/05(日) 仏壇修理の話




前回からの続きです。




漆が塗りあがり、仮組みを行った後、蠟色師さんの手に渡ります。



油分を含まない蠟色漆が塗られた表面を、

駿河炭(粗磨き)や蠟色炭(仕上げ磨き)の研ぎ炭を使用し、平滑に研ぎ上げ、









さらに細かい傷を平滑にする“胴摺り”を行い、





生漆を摺り込む“摺り漆”を行い、乾燥させます。


この工程を繰り返し、仕上げ磨きを行い、蠟色の工程が完了。



その後は、箔押師さんと、















部分的に蒔絵師、彩色師さんの手にも渡り、

全工程が完了すれば、当社工房にそれらを集結し、


金具打ち、










そして、組み立てを行います。
































これで概ね完成です。

修復前との比較してみますと・・・



《修復前》




《《修復後》》







《修復前》




《《修復後》》







《修復前》




《《修復後》》







《修復前》




《《修復後》》







《修復前》




《《修復後》》







《修復前》




《《修復後》》







《修復前》








《《修復後》》











《修復前》




《《修復後》》





今回のお仏壇のご修復期間は、約7ヶ月半。


金仏壇の修復の工期は、概ね半年は頂いておりますが、

それ以上に日を頂ければ、それだけ手を掛けれますし、

より満足いく仕上がりになります。



納入も無事に完了し、非常に良いお仕事が出来ました。






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ブツネタ272 「仏壇の修復★まずは金具外し」



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