日々雑録
ブツネタ274 「通し彫り焼香机の修理」
2012/02/20(月)
ブツネタ
こちらの机。
甲反りで、両面に彫刻が付く四方正面。
個性的な焼香机ですが、30年くらい前に制作させて頂いたようです。
まだ、大きく損傷している感じはありませんが、
今回、塗り替えをさせて頂くことになりました。
両面彫りの宝相華唐草の彫刻は、
塗り膨れがないように、下地を除去し木地に戻します。
この机のポイントの一つである足の繰型。
繰型には面が取ってありますが、この面がポイントにもなります。
塗り膨れて埋まってしまわぬように、面の部分も木地出し。
面がくっきりしないと、格好良く仕上がりません。
その後、塗師さんの手に渡り、下地工程を経て、
蝋色漆を塗り上げてもらいました。
こちらは天板。
そしてこちらが、先ほどの足の繰型。
天板は堅地下地で、カドがくっきり★
足も面がはっきり★塗りあがりました。
このあとは、蝋色と箔押しです。
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ブツネタ299 「通し彫り焼香机の修理☆完成」
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