日々雑録

ブツネタ96 「木仏お裏点検 ~お東の場合~」

2009/02/05(木) ブツネタ



浄土真宗では、お内仏のご本尊として迎えられる「阿弥陀如来」のお木仏を

ご本山において、“お裏点検”を受けることが出来ます。

たくさんの検査項目がありますので、

海外製品や量販目的で流通しているお木仏は、その対象とはなりません。


今回は、真宗大谷派(東本願寺)のお木仏お裏点検について・・・

まず、お東の場合、点検の対象はお木仏のみで、台座や光背は点検の対象とはなりません。



こちらは、お東のお裏点検をお受けしたご本尊と、

 台座は大谷派のご本山型。 光背は大谷派用の菖蒲巻き光背です。


近年はお仏壇が縮小化してきたことで、

ご本山型のような高さのあるお台座を祀られることも少なくなりました。


点検の対象となるお木仏は、

桧や松などの材に漆塗り・箔押し等を施した漆箔仏。

白檀や桧、榧などの材に、金泥描きや截金を施したお木仏に限られ、

素地のままでは対象となりません。



 こちらは、白檀材に截金を施した阿弥陀如来尊像です。

 当社の仏師と截金師の手に渡り、完成に至りました。


点検の手続きが完了すれば、東本願寺・宗務所にて点検が行われます。




 点検に通れば、お木仏の足駄(足ほぞ)に御門主印が押印され、






点検証書が授与されます。

点検料(冥加金)は25,000円です。




次回は、本願寺派(西本願寺)のお木仏お裏点検についてお話します。






ブツネタ95 「京仏壇は仏壇のホームラン王です☆」
ブツネタ97 「木仏お裏点検 ~お西の場合~」





記事一覧|2009年02月

ページトップへ