日々雑録

ブツネタ504「愛染明王像が完成しました」

2025/10/05(日) ブツネタ

 

 愛染明王像の製作のご依頼を頂きました。

 

 ☆彫り上がりました★77 でもご紹介させて頂いたので、

重複する部分もありますが改めてご紹介します。

 

 

身丈は座像7寸。

以前にお不動さんを製作させて頂きまして、

その対として同様の7寸での製作になります。

 

 ☆彫り上がりました★72「座像の不動明王」

ブツネタ451「彩色不動明王座像★完成」

 

こちらは木取り。

 尾州桧材になります。

 腕は、六臂になるので別材になります。

 

 

粗彫り時。

 

 そして、内部を内刳りにします。

その目的は、第一に干割れを防ぎ、

この大きさですと問題ないですが、第二に軽量化をはかれます。

あと、像内に納入品を入れることもできます。

 

 

 頭部に関しては、玉眼を嵌入するという目的もあります。

 

人工の石英製。

 ちなみに今回は、玉眼製作を長年依頼していた職人さんの最後の仕事になりました。

 

 

 

そして、像内納入品を納めさせて頂きました。

 

 

 

 彫刻完成がこちらになります。

 

 

光背は、日輪光背。

二重円光には火焔を彫りで入れました。

 

 

蓮台は、通常の葺蓮華ではなく、5段の盆葺きとしました。

盆葺き蓮華は過去にもご紹介しました⇒ 仏像修理の話51

 

そして、愛染さんの象徴である宝瓶座。

ここから溢れ出る宝。 多くは宝珠の表現が多いですが、

稀に、宝珠以外の宝を表現することもあります。


 今回は、宝珠、丁子、分銅、宝経、宝鉤(鍵)、小槌 を框上に配置します。

 

 

彫り上がり後は、下地及び売漆塗りの工程に移ります。

 

 本躰は白地が完了後に、

胸飾り、宝冠、臂釧、腕釧、足釧の金属扱いの部分には、

 

漆を塗り、金箔を押した上で、彩色の工程に移ります。

 

 

蓮華(蓮台)天場の蕊や、光背も同様に塗り分けて仕上げていきます。

 

框に、6個の宝を配置してみました。

框は、蝋色で鏡面にし、彫刻には金箔押して仕上げます。

 

 

あとは、彩色の完成を待ち、

 

配置する色を確認しながら仕上げていきます。

 

完成です。

 

 

 

 

 

 

 

納入に当たり、お不動さんとご対面です。

2躰揃うと圧巻でした。

 

 お不動さんの製作では、

コロナ退散と記載された願文を納入されたことを思い出しました。もう5年経ちました。

色々な思いが込められています。

 

仏縁に感謝です。

 

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