日々雑録
ブツネタ504「愛染明王像が完成しました」
愛染明王像の製作のご依頼を頂きました。
☆彫り上がりました★77 でもご紹介させて頂いたので、
重複する部分もありますが改めてご紹介します。
身丈は座像7寸。
以前にお不動さんを製作させて頂きまして、
その対として同様の7寸での製作になります。
こちらは木取り。
尾州桧材になります。

腕は、六臂になるので別材になります。
粗彫り時。

そして、内部を内刳りにします。
その目的は、第一に干割れを防ぎ、
この大きさですと問題ないですが、第二に軽量化をはかれます。
あと、像内に納入品を入れることもできます。

頭部に関しては、玉眼を嵌入するという目的もあります。

人工の石英製。
ちなみに今回は、玉眼製作を長年依頼していた職人さんの最後の仕事になりました。

そして、像内納入品を納めさせて頂きました。

彫刻完成がこちらになります。




光背は、日輪光背。
二重円光には火焔を彫りで入れました。

蓮台は、通常の葺蓮華ではなく、5段の盆葺きとしました。
盆葺き蓮華は過去にもご紹介しました⇒ 仏像修理の話51

そして、愛染さんの象徴である宝瓶座。
ここから溢れ出る宝。 多くは宝珠の表現が多いですが、
稀に、宝珠以外の宝を表現することもあります。

今回は、宝珠、丁子、分銅、宝経、宝鉤(鍵)、小槌 を框上に配置します。
彫り上がり後は、下地及び売漆塗りの工程に移ります。
本躰は白地が完了後に、
胸飾り、宝冠、臂釧、腕釧、足釧の金属扱いの部分には、

漆を塗り、金箔を押した上で、彩色の工程に移ります。



蓮華(蓮台)天場の蕊や、光背も同様に塗り分けて仕上げていきます。
框に、6個の宝を配置してみました。

框は、蝋色で鏡面にし、彫刻には金箔押して仕上げます。
あとは、彩色の完成を待ち、

配置する色を確認しながら仕上げていきます。

完成です。







納入に当たり、お不動さんとご対面です。
2躰揃うと圧巻でした。


お不動さんの製作では、
コロナ退散と記載された願文を納入されたことを思い出しました。もう5年経ちました。
色々な思いが込められています。
仏縁に感謝です。