日々雑録
ブツネタ308 「登高座と別製の畳」
2012/07/29(日)
ブツネタ
以前に、別織・正絹繧繝縁の礼盤畳をご紹介しました。
ブツネタ288 「正絹繧繝縁の礼盤畳」
その後、登高座も完成し、既に納入は完了しておりますが、
納まり具合はまだでしたので、このたびご紹介。
こちらは登高座、木地完成時の写真。
礼盤、向机、脇机が2つ。
低い脇机にはケイ架を、もう一方の脇机には見台を置きます。
ご住職様が、礼盤に座られ、
そこから、向机や見台とケイ架がどの位置に来るかを
過去帳の見易さ、ケイの叩き易さなどを踏まえ、
図面を提示し、入念な打ち合わせを繰り返し、ようやく木地が完成。
その後、漆塗り、蠟色、金箔押し、彩色、カザリ金具の工程を経て、
最終、組み立て・金具打ちを施し、完成です。
オーソドックスな造りながら、総蠟色を施した登高座。
別織・正絹繧繝縁の畳を置くと、
より礼盤が引き立ちます。 光沢があって華やかで上品。
礼盤に合わせ、目一杯の大きさにした畳は、
身長180cm以上、上背のあられる副住職様が座られても、
足が畳からはみ出ないように制作しました。
非常に良い納まり具合になりました★