日々雑録
仏像修理のハ・ナ・シ8『弘法大師像の復元修復③』(全5回)
2007/11/14(水)
仏像修理の話
前回より続き…
ご洗浄、解体の作業が完了し乾燥すれば、木地の補修を行います。
刻苧や埋め木を施して補修し、損傷の著しい部分は木地を取り替えて彫刻します。
ご尊顔は玉眼のため、再度固定します。(玉眼嵌入については、改めて日々雑録にてご説明いたします。)
木寄せ部分を接合し直し、矧ぎ目を補修すれば、次は下地の工程に移ります。
下地は、胡粉下地にて。その前に、木寄せ箇所等に布や和紙を貼り、生漆を摺り込みます。いずれも補強の為です。
その後、胡粉地を塗っては研ぐ工程を繰り返し、下地作業が完了します。
次回は、彩色の工程をご説明いたします。
写真上:木地修復後
写真下:下地完了後
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