日々雑録
ブツネタ325 「別製木瓜厨子★木地完成」
2013/03/21(木)
ブツネタ
厨子を製作しています。
何度も図面を訂正し、シンプルながら個性的。
本日、その木地が完成しました。
まず、目を引くのが猫足。
短足ながら安定したこの猫足は、
この厨子のポイントの核となる部分。
意図的にシンプルにした屋根に、この足が良いアクセントになっています。
強度を考慮し、足の部分は尾州桧で製作しました。
続いて、屋根です。
亀腹風のシンプルな形。 ※
※亀腹(かめばら)建築の基礎部分。ふっくらとした饅頭のように盛った部分のこと。
Cの部分が亀腹です。
このなだらかなアールと隅を木瓜にしているのも
今回の厨子の特徴でもあります。
隅が木瓜となりますので、扉も木瓜になります。
扉の接合部には、接ぎ手もしっかり行っています。
扉は軸廻し式の4枚扉。
奥行きに制限がある中での製作となったこの厨子は、
この後の加飾(漆塗り等)においても個性的な仕上げとなります。
こちらは床板。このあと塗師屋さんに渡る前に少し手を加えます。
床板の連子。きれいな仕上がりです★
そうそう、床板の材は姫小松です。
解体するとこうなります。
どのように仕上がるかは、また改めて・・。