日々雑録
ブツネタ107 「耐久性を求めて★」
2009/05/07(木)
ブツネタ
2008年の10月の、ブツネタ67 「厨子の木地が完成★」で
木地の構造を、改めてご紹介します・・・と書いておきながら、
その後、ご紹介出来てなかったので、遅ればせながら・・・
もう完成して、すでに納まっているのですが、
この厨子には★重さ80㎏程の石仏★が安置されます。
負担がかかる厨子の耐久性を考慮して、
厨子下部の内部構造は、このように
石仏の重みで、負担の掛かる天板には、
六角の輪郭に沿ってと、中央に2本の根太が入り、
重み対策はこれでバッチリ☆
あと、各部位の木寄せ(接合部分)には、
たとえば、これは屋根の部分ですが、
このように、接合部の内隅に板を差し込んで、
接合をより確実にする“留接ぎ”がされています。
“留接ぎ”は、扉にも☆
そんなこんなで仕上がったのがコチラです。
漆を塗れば、その工法も確認できなくなりますが、
このような工法を採ることでその耐久力もより確かなものとなることでしょう。