日々雑録

ブツネタ109 「玉眼制作の打ち合わせ」

2009/05/26(火) ブツネタ


現在制作中の四天王像。


1躯目となる持国天の彫り上がりは、あと1ヶ月先位でしょうか・・・。



こちらは、その持国天の頭部。





差し首になっています。


外部の敵を守護する四天王の多くは、威嚇する表情をしています。


ですから、如来や菩薩とは違い、眼は大きく見開いています。



上の写真の状態から、顔の前後を割って、

内部を刳り抜き、マブタに玉眼のレンズが嵌まるようにします。


そして本日、その玉眼を制作して頂く職人さんの工房で打ち合わせ。

玉眼制作⇒ブツネタ7



“大きく見開いた威嚇した眼”


そういった眼球にするため、玉眼のレンズは

このようにぷっくりと大きく膨らませます。

ちなみにこちらは人工水晶。





ダイヤモンドカッターで、この球体を半分にして、

両端の細いパイプ部分を切り落とす。


その後、研磨して小口を整えます。


すると、こんな感じに仕上がります。





打ち合わせも終わり、


頭部は仏師さんに戻して、次の工程に移ってもらいましょう。


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