ブツネタ370　「日想観の御詠歌」 京仏商谷口の日々雑録 京都市西京区の京仏具匠

「日想観（にっそうかん）」


西に沈む太陽を見て、その丸い形を心に留め、

西方に極楽浄土を見いだす修行を「日想観」といいます。


『観無量寿経』には極楽浄土を観想する１６の行法が記載されていて、

その1番目に記されているのがこの「日想観」です。



今回、その「日想観」というタイトルの御詠歌額を製作させていただきました。





こちらがその御詠歌額。



材は欅（けやき）。

木目を厳選し、１０数回拭き漆を施して仕上ました。

写真の写りがイマイチですが、実際は非常に素晴らしい拭き漆の仕上がりでした。
（ちなみに写り込んでいるのはカーテンです・・）



その後に、ご住職様の直筆の原稿通りに歌詞を彫刻し、

色を入れて完成です。







実際に取り付けたお堂は山の麓にあり、

そこから見る夕日の景色はとても素晴らしいのです。


この歌を詠みながら、何人の方が夕日に手を合わされるのでしょうね。