日々雑録
ブツネタ362 「小判型の仏天蓋」
2014/06/12(木)
ブツネタ
小判型の仏天蓋が完成しました。
小判型の仏天蓋・・。
天蓋でいえば、ど定番でしょうか。
ど定番ではありますが、意外と制作機会も少なくて、
久々の製作となりました。
木地。
そして、彫り上がり。
そして、漆塗り上がり。
小判型の天蓋ですから、特別なことは出来ませんが、
八葉は岩彩色とし青蓮華にし、
地透き箇所は、通常は青色を塗ることが多いのですが、
青蓮華に対し、清廉潔白の白を表現し、岩絵の具の水晶末を蒔きました。
あと、瓔珞ですが、
やはり、木製にこだわりました。
最後に納入取付後です。
小判型の仏天蓋・・。
製作機会が少なくなったのは、海外製品の台頭でしょうか。
オーソドックスな寺院仏具は、弊社は卸もさせて頂いておりますが、
見積りですら本当に少なくなりました。
京都で製作するのであれば、
やはり、それだけの思いと丁寧な工程と、仕上がりが要求されます。