日々雑録
ブツネタ390「京都のお仕事」
2016/03/06(日)
ブツネタ
年が明けてから穏やかな日が続いてましたが、
得意先様から数件ご依頼を頂き、ちょっとバタバタしてきました。
長年、製作卸として各仏具店様からご依頼を頂いておりますが、
大事なお仕事を託して頂けることに感謝です。
さて、話は変わって、
こちらは、椅像で身丈2寸5分用の曲録。
禅宗様に使用されます。
達磨さんと道元さん、もしくは道元さんと螢山さんなど。
製作事例(道元・達磨大師像)
こちらの曲録、在庫品ですが、少しリメイクしてお分けすることになりました。
そのため解体をしましたら、手前味噌ですが小さくてもよく出来ています。
付け固めではなく、解体が出来て、
盛り上げの入った幕板には消粉が蒔かれ、
蕨手の背板には幕板と柱を固定するミゾとほぞ穴があります。
錺金具も小さくても魚々子打ちと毛彫りが丁寧にされてあります。
京都では当たり前の仕事かもしれませんが、
正直にこういったまともなお仕事が、周りで減っていってるような気がして、
今回取り上げさせて頂きました。
京都の当たり前のお仕事を、当たり前に出来るように、
ご期待に応え、喜んで頂けるように。