日々雑録
ブツネタ364 「京製の木蝋☆」
2014/06/23(月)
ブツネタ
木蝋(もくろう)
今回ご紹介するのは、
ハゼの実から作られる和蝋燭の原料のほうではなく、
浄土真宗で使用する仏具の木蝋です。
その木蝋を今回、谷口謹製で製作しました。
そもそも、流通している木蝋はどこで製作しているか知りませんが、
間違いなく、漆ではないでしょう。。
今回製作しましたのは、
材質は尾州桧、本漆で溜蝋色、純金粉蒔き
と、今までの木蝋から逸脱したものです。
図面も何度も描き直し、
左の形に決まりました。
木地は、木地師さんに轆轤で挽いてもらいました。
尾州桧。
木蝋で尾州★ 贅沢な逸品です。
さらに、溜漆塗り★★
さらに、蝋色仕上げ★★★
さらに、純金粉蒔き★★★★
さらに、拘ったのが、
芯を金箔にする場合、天場も金にするのが普通のようですが、
今回は天場は溜蝋色としました。
なぜに、天場を金にするかは勉強不足でわかりませんが、
この形状で、この仕様の場合は、
絶対こちらの仕上げの方が格好良いと思いまして、このように仕上げた訳です。
芯と天場の全てを箔押しするのと、
芯のみを粉蒔きにするのとでは、
蝋色師さんと、箔押師さんの手間が全然違います。
要は、ここ。
この際(きわ)の処理。
ここの処理がきれいに出来るか否です。
ということで、星5つです!★★★★★