日々雑録
合掌★仏壇手をあわそ⑬「尾州桧の阿弥陀如来像」
2012/07/20(金)
合掌☆仏壇手をあわそ
今日も無事に1日を過ごすことができました。
日々感謝、ご先祖様にも感謝です。
そんな思いを込めて、ご本尊、お仏壇に手を合わせましょう。
久々の “♪合掌♪手をあわそ” です。
今回の納入は、黒檀・三方練りのお仏壇。
小振りですが、重厚さが感じられます。
このお仏壇に本尊として祀られる仏様は、阿弥陀如来像。
今回は、尾州桧材で彫り上げられた阿弥陀さまで、
実は、漆箔仕上げを施す予定の仏さまでした。
ですので、玉眼入りで、漆箔がきれいに仕上がるように“割り袖”といって、
胴体と肩・袖部分が外れる構造となっています。
こちらをご参照
↓
☆彫りあがりました★27 「割り袖・塗り下の阿弥陀像」
本来であれば、漆箔を施す仕上げとなるのですが、
今回は木地の状態で、ご本尊に迎えられることになりました。
塗り下とはいえ、木地仕上げでも十二分に通用する彫り上がりです★
今回、お客様が、仏画のご経験がある方で、
仏さまのお顔には、少なからず思いを持たれてました。
そんな中、この桧の阿弥陀像が目に留まられたわけです。
漆箔を施すと、どうしても印象が変わりますので、木地仕上がり。
螺髪にも彩色は施しませんでした。
立像6寸。 仏壇からすると若干大きいかと思いましたが、
台座は最少の段数となる蓮華座、光背は輪光背とし、
違和感無く、良いバランスとなりました。
手を合わす対象となる仏さま。
地場の京都で、仏師が思いを込めて刻んだ仏さまです。
妥協を許さない彫刻に対する厳しい姿勢、そんな現場を見ているからこそ、
多くの方に知って頂きたい。
自信を持って、お迎えいただけるご本尊と自負しております。