日々雑録
ブツネタ397「厚みにこだわります」
2016/06/02(木)
ブツネタ
弊社で、お木仏・お木像の台座や礼盤を作る場合、
9割以上、框(かまち)部分には金具を打ちます。
弊社ではプレス金具は使用しませんので、
錺師さんにその都度、型取りをしてもらい、銅地にて製作します。
金具を打った台座の参考例
ブツネタ161「台座・御光が完成しました」 ・・・六角型台座
ブツネタ262「☆檀像・釈迦如来像完成★」 ・・・八角型台座
ブツネタ194「八葉型台座も完成★」 ・・・八葉型台座
【niceですね!24~増長天が完成~】 ・・・角框座
などなど・・
弊社は製作部門を担当する製作卸をさせて頂いておりますが、
金具に関して意識されているのは1、2社くらい。
一般のお客様はともかく、仏具店様でも台座の金具に関しては
あまり意識をされていないように思いますが、
装飾的、強度的にも錺金具を打つことで値打ちが上がるように思います。
こちらは現在製作中の八角型の台座の錺金具。
立像1尺用の台座になります。
猪の目を入れた無地の金具です。
かたやこちらは、
別のお仕事で、角の框座の錺金具。
八角の金具と、框座の金具、
違いは猪の目があるかないかぐらいかな。。という感じですが、
実は厚みがこれだけ違います。
上が角の框座の分、下が八角の台座の分。
框座の金具は、厚みが1.6㎜あります。
八角台座の金具は1.0㎜。
0.6㎜違うだけでこれほどの差があります。
台座の大きさに違いはありますが、
弊社ではどちらにしてもこれほどの大きさですと、
1.0㎜もしくは1.2㎜くらいの銅板を使用します。
では、また何故に1.6㎜にしたかと申しますと
お客様のご指定です。
そんな金具の厚みに拘られるお客様がいらっしゃったことに
少しモチベーションが上がった今日この頃。。