日々雑録
合掌★仏壇手をあわそ⑯「ご本尊を後世に伝える★」
2014/04/07(月)
合掌☆仏壇手をあわそ
今日も無事に1日を過ごすことができました。
日々感謝、ご先祖様にも感謝です。
そんな思いを込めて、ご本尊、お仏壇に手を合わせましょう。
はい、久々の “♪合掌♪手をあわそ” です。
今回は、お仏壇の買い替え事例をご紹介いたします。
推定明治中期に製作された京仏壇ですが、
損傷著しく、修理不可能と判断。
結果、本紫檀のお仏壇に買い換えられることになりました。
ご本尊は、お仏壇よりさらに時代を遡る作。
台座光背は、ご本尊と製作時期が違い、寸法も合っていないので、
別の仏像の台座光背を転用されたのでしょう。
そこで、
ご本尊は、お身拭いのみとし、
台座光背をご本尊の寸法に合わせ新調することになりました。
買い換えられる本紫檀のお仏壇に納まるよう
台座は大仏座とし、台座丈を低くし、
光背は、既存の雲渦彫りのグレードを上げ、
雲渦上げ彫りとしました。
仏壇に納めるとこのバランス。
その後、
台座光背は、塗師と箔押師の手に渡り、
このように仕上がりました。
床板が落ち、三方の土壁も崩れていた仏間も修理をされ、
本紫檀の仏壇を納入し、ご本尊を安置。
仏壇は変われど、ご本尊は後世に受け継いで頂く。
三世帯でお住まいのご家族。 お孫さんがこのご本尊に手を合わされます。
良いお仕事をさせて頂きました。