日々雑録
仏具修理のハ・ナ・シ3『木瓜厨子の修復③』(全4回)
2011/03/20(日)
仏具修理の話
さてさて、前回からの続き。今回が第3話。
木瓜厨子の修理は、漆塗りの工程が完了しました。
下地、中塗りの工程が済めば、
塗師さんの残る作業は大詰め。
中塗り後の炭研ぎを経て、
上塗りの蝋色漆塗り。
全てが塗り上がれば、室(ムロ)に入れて乾燥。
ここで塗師さんのお仕事は完了です★
パーツは、
唐破風付きの屋根、胴、床板、地覆が一体。
あと、扉が4枚に、柱が2本。
唐破風下の彫刻、蟇股、木鼻付きの虹梁、斗栱。
これを、次工程に移る前に仮組みをします。
仮組みが済めば、
各パーツが、それぞれの職人の手に渡ります。
斗栱、木鼻、虹梁は胡粉地。 次工程は彩色師に渡ります。
破風下の彫刻、蟇股は箔下漆を塗り、
次工程は、箔押師に渡ります。
胴本体と扉は、蝋色漆が塗られ、次工程は蝋色師さんのもとへ・・。
修理が着々と進んでいます。
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修理のハナシ1 『木瓜厨子の修復①』
修理のハナシ2 『木瓜厨子の修復②』
修理のハナシ5 『木瓜厨子の修復④』