日々雑録
☆彫りあがりました★77「身丈7寸、愛染明王像」
2025/05/26(月)
彫りあがりました
彫りあがりました。
愛染明王像 身丈7寸 です。
材は木曽桧材。
近年の尾州の桧の価格の値上がりには、ため息が出ます。。
下地をして、彩色で仕上げますが、
仏像本躰は尾州(木曽)桧をがマストです。
こちらは粗彫りの段階。
徐々に愛染さんらしくなってきます。
この段階でも、厳しい表情が伝わってきます。
像内は内刳りにして、内部は空洞になります。
乾燥による干割れを防ぐというのが一番。
あとは、軽量化。
身丈7寸ですと、重さは知れてますが。
あと、もう一つ。
像内に納入品を入れることが出来る。
修理でも新誂でも、お像に内刳りがされていれば、
像内納入品を入れることを推奨しています。
施主さんや寺院関係者、周囲の方々に関心を持ってもらうことと、
将来修理されるときの貴重な資料となることを、
ご説明させて頂いています。
殆どの場合、皆さま書き物をご用意頂きます。
彫りあがった愛染さんは、このあと、下地の工程に移り、
台座や光背は、これから彫りを開始します。
今後は、定期的に進捗をご紹介してまいります。