日々雑録
ブツネタ376「平きんと壷繰型きん台の製作」
2015/05/11(月)
ブツネタ
真宗大谷派の平鏧(きん)と、壷繰型の平鏧台をご拝命頂きました。
なかなかシンプルなつくりで好きな形です。
地方(京都以外)や海外製のものも多く出回っているのでしょうが、
京都製をお選び頂きました。
シンプルな形状ながらも、やはり京都製だと思っていただけるものに
仕上げさせていただきます。
こちらが木地の段階。
雲輪もご用命頂きました。
こちらは木地のみ地方製(国内ですが京都以外)。
予算枠で、できれば京都で製作させて頂きたかったんですが、
出回っているものの多くは京都製ではないようで、どうしても予算に合わず・・。
ただ、こちらで少し手直しをさせて頂いて、
渦雲の凸を足し、凹を少し彫り下げて、少しアレンジしました。
後の工程は、京都で仕上げます。
鏧台に戻り、漆塗り上がり。
かっちり嵌めると外しにくいので、天板は浮かせてます・・。
この後、金箔を押し、金具を打って完成です。
平鏧も並行して製作を進め、
この後に漆焼付による色付けを施し、
平鏧の一式が、全て完成です。
塗りは漆、金具は手打ち(プレスでない)、
金箔の仕上りが歴然。そもそも木地の形状のバランスがよい。
普通のことですが、京都製とそうでないものとの違いはそれなりにあるものです。