日々雑録

ブツネタ341 「文殊菩薩騎獅像、完成」

2013/08/26(月) ブツネタ





製作依頼をご拝命頂いたのは昨年末。


入念な打ち合わせを繰り返し、

“文殊菩薩騎獅像”が完成しました。



こちらは制作前にご用意した図面。



概ね、この図面で詳細を決めていきます。

もちろん、変更も可能。

あとあと、問題が生じないように大事な打ち合わせです。



こちらの写真は、木取り。


材質は総尾州桧。

木地(素地)仕上げなので、桧でもより厳選した材を使用しました。









どの部分かと言いますと、こういうことです。








まずは、光背から仕事を進めました。

1枚の桧の板を削り出していきます。





繊細な宝相華唐草の透かし彫り。

こちらは、9割完成した段階です。









続いて、文殊さんと獅子。


文殊さんは粗彫り段階。 獅子はまだまだ木取り段階です。






獅子の木取りにノミが入りました。

この段階では、チャウチャウ、もしくはシャーペイ・・?







文殊さん小作り段階。 仕上げ間でもう少しです。









さて、今回のお仕事は、

企業精神の象徴として、文殊菩薩像を製作したいという

強い思いを持たれた社長様の意志により、製作させて頂きました。


(写真)


彫り上がった段階で、加飾の打ち合わせをさせて頂き、

部分的に、ごく淡い淡彩色を施しました。



完成です。
















社長様、担当者様の文殊菩薩像への思いの強さは非常に大きいものでした。

社内の皆様が、この像をご覧になられれば、

何らかの形で、その思いが伝わるはずだと確信しました。




ご縁を頂けた事への感謝と共に、

社長様の意志に、私も経営者になる者の端くれとして尊敬の念を抱きました。








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