日々雑録
ブツネタ273 「隅切春日厨子★木地仕上がりました」
2012/02/16(木)
ブツネタ
厨子の木地が完成しました。
隅切春日型の厨子。 扉丈3尺8寸、大きな厨子です。
こちらは制作途中の写真。
扉の木地です。
2枚の板を接いでいますので、接合部には雇いホゾを入れてます。
接ぎ合わせ面に実溝(さねみぞ)と呼ばれる溝をつくり、
溝にあわせて別に実(さね)を作ってこれを挟み、接合する方法です。
こちらは厨子の下部、地覆(じふく)部分。
こういった隅切型の六角の留めにも雇いホゾを入れてます。
そして、こちらは屋根です。
木を組んで、
鉛筆で描いているラインに削っていきます。
そして仕上がったのがこちらです。
扉は軸回し式。これだけの大きさですと先々を考えると軸回し式が無難です。
開口部は極力広くなるように制作しました。
この後は、カザリ師さんに型取りをしてもらった後、
塗師さんの手に渡ります。