日々雑録

ブツネタ247 「六角型吊燈篭、塗り上がりました。」

2011/08/13(土) ブツネタ




六角型の吊燈篭が塗り上がりました。


ブツネタ244「六角型吊燈篭の制作」 では、

木地制作での要所をご紹介しました。



漆塗りの工程においては、

その要所を如何に生かすかということがポイントになります。






総高さで8寸。

小さな仏具でも、パーツは山ほどありますが、


まずは、この火袋。

けんどん式で、四方枠の内側には面取りがされ、菱格子。


小さなパーツの面だけに、下地や漆を塗ることで、

この内側の面が埋まってしまうと残念なことになってしまいます。





ですが、塗り膨れることなく、面がくっきり☆

良い仕上がりになりました。





この後、四方の面と菱格子には金箔を押します。



あと、こちらは上部の透かし枠に付く連子。

全部で24本あります。





この連子の棒は、Ⅴ字で鋭角にカドを効かせて制作しています。

そこに岩絵具を塗りますが、

このカドが丸くなってしまわないように注意し仕上げました。





仕立てるにあたり、まだ調整が必要ですが、

仮にこの連子を透かし枠に取り付けると、







こんな感じになります。

Ⅴ字の連子のカドが効いてますね~☆




まだ、完成には至ってませんが、

木地と漆塗りにおいては、職人さんがきっちり仕事をして下さりました。



さあ、完成までもう少しです。



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ブツネタ255 「六角型吊灯篭も完成。」



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