日々雑録

ブツネタ56 「京の六地蔵めぐり」

2008/08/22(金) ブツネタ
≪京都では、夏も終わりに近づいた8月22・23日の両日に、

都の出入り口(街道沿い)の6ヶ所に祀られた地蔵菩薩を巡拝して、

家内安全や無病息災などを祈願する「六地蔵めぐり」が行われます。

そのはじまりは、平安時代初期、小野 篁(おののたかむら)が一度息絶えて、

冥土に行き、そこで生身の地蔵菩薩を拝して甦った後、

木幡山(こばたやま)の一本の桜の大木から六体の地蔵菩薩を刻み、

現在の伏見六地蔵の地に安置された。

平安後期に、後白河天皇は、この地蔵菩薩を深く信仰され、

1157年に、都の出入り口に祀る様に平清盛に勅命。さらに清盛は西光法師に

命じ、一体ずつ分置した、これにより庶民に六地蔵めぐりの風習が始まった

とされています。≫


その六地蔵は・・・

1・奈良街道   伏見六地蔵 大善寺
2・西国街道   鳥羽地蔵  浄禅寺
3・丹波山陰街道 桂地蔵   地蔵寺
4・周山街道   常磐地蔵  源光寺
5・鞍馬街道   鞍馬口地蔵 上善寺
6・東海道    山科地蔵  徳林庵

…で、その中の、桂地蔵・地蔵寺様でも、一昨日より設営の準備が行われ、

今年も、六地蔵めぐりが開催されました。


参拝時間に制限はなく、深夜から早朝にかけてもお寺は開いており、

日がかわろうとする時間帯に、お寺の前を通ってみると、

こんな時間でも参拝客の方が結構おられ、

辺りは真っ暗の中で、

新しくなった本堂のお地蔵さまの周りだけが、ライトアップされ、

お地蔵さまは神々しく、制作させて頂いた諸仏具も非常に美しく、

幽玄的な雰囲気を醸し出していました。


非常にいい雰囲気でうっとり☆

来年も是非、この時間帯くらいに参ってみよう☆



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