日々雑録
仏具修理のハ・ナ・シ7『須弥壇・脇壇の修復②』(全4回)
2012/10/09(火)
仏具修理の話
前回に触れましたように、
格狭間の繰型部分(朱塗り部分)を抜き取って、地板のみを新調しました。
まずは、大きめに抜き取って,
虫食い箇所、欠損箇所等の新補を行い、
締め直して、再接合。
その後、繰型をきれいに削り取り、
新調した地板に、
嵌め込む。
計8枚の格狭間板の修理は、全てこのように行いました。
その後は、塗師さんの工房へ。
下写真は漆の塗り上がり。この後、蠟色を施します。
蠟色が完了すれば、格狭間の工程は完了。
あとは取り付けになります。
須弥壇、脇壇の本体は現場施工。
次回はそのお話です。