日々雑録
【yomoyama⑩ -和ろうそく-】
2010/08/01(日)
yomoyama
“
~~ 櫨(はぜ)の実から搾り取った木蝋を加熱して熔かしたものを、
和紙およびイグサから作った芯(灯心)の周りに手でかけ、
乾燥させてを繰り返して作る。
完成した蝋燭は、断面が年輪状になる。 ~~
(ウィキペディアより抜粋)
こちらは、櫨(はぜ)の実。
この実を蒸して圧搾して採取され、和ろうそくが作られます。
これを踏まえて・・・
こちらをご覧ください。
朱色の和ろうそくが、3本並んでいます。
大きさはほぼ同じ。
実はそれぞれ特徴が異なるんです。
13時30分に点灯し、
中央の灯が、しばらく小さかったんですが、
特に大きな差はなく8分が経過し、
大きな変化が見られたのが、点灯してから9分後・・
向かって左の和ろうそくの灯が大きくなってきました。
さらに、11分が経過した頃には、こんなことに・・。
さらに、この黒煙・・
中央と向かって右側の和ろうそくは、
黒煙は上がってませんが、
左の和ろうそくからは、黒煙が絶え間なく・・・
さて、、
この灯りの違いは何なんでしょうか。
~~ 櫨(はぜ)の実から搾り取った木蝋を加熱して熔かしたものを、
和紙およびイグサから作った芯(灯心)の周りに手でかけ、
乾燥させてを繰り返して作る。
完成した蝋燭は、断面が年輪状になる。 ~~
(ウィキペディアより抜粋)
和ろうそくとしての説明は、上記の通りなんですが、
付け加えると、
櫨(はぜ)の他に、お米の糠(ぬか)から作られる和ろうそくもあります。
共に植物性のろうそくですんで、
石油系のパラフィンろうそく(洋ろうそく)、と違って
煤(すす)が出にくいのが長所でもあります。
煤が出にくい・・・
向かって左のろうそくは、
和ろうそくの姿をしていますが、パラフィンが原料。
ちなみに中央のは、櫨ろうの型掛け。
向かって右が、櫨ろうの手掛け。
型掛けというのは、芯を入れた木箱にロウを流し込んで作る製法、
手掛けは、芯にロウを手で塗り重ねて作る製法です。
手掛けのろうそくは、
年輪状になると先に言いましたが、こんな感じです。
手間ひま掛けて作られているので、なんだか愛おしくもなってきます。
他に、和ろうそくには、
炎の独特の揺れる感じや、炎が長時間保つ等の長所もあります。
洋ろうそくは廉価で扱いやすいのが長所でしょうが、
和ろうそくの形をしたパラフィンろうは、なんだかあんまり・・・。
できるかぎり、
櫨ろうや糠ろう、
今回は登場しませんでしたが、蜂蜜が原料に含まれる蜜ろう等、
植物性のろうそくを、当社はお薦めしたいです。